もう息をしてないよ、やめてあげて(2)
〜〜悪魔の申し子、前回バリバリ伝説、中2編〜〜
暴君γくんがしゃべっているところをみた人はいない
多分喋れないわけじゃなかった思うけど、とにかく彼が声帯を使って何かするところをみたことがない
じゃあどうやって人と意思疎通を取っていたのかっていうと、彼は手話を完璧にマスターしていたんだ
彼はそれはもうものすごいスピードの手話でいつもブチ切れながら何かを表現した
そのスピードといったら、ナルト少年編でカカシを相手に戦ったイタチの印くらい速い
目には見えないってまさにあのこと
シュババババババババ!!!!
ってな感じ
イタチってかっこいいよね
彼はめちゃめちゃいかついいわゆるヤンキーだけれども、学校行事には積極的に参加していた
修学旅行も文化祭も全部
ちなみに修学旅行では全国の腕自慢の不良たちが一堂に集まって、京都駅の駅前広場で毎年タイマンが行われているのだけれど彼はその全てをなぎ倒してしまった
八つ橋と阿闍梨餅を買うついでに全国制覇もしてしまったのである
その圧倒的に伝説的な彼の行いは、彼に「シルバーバック、北関東の狂犬」の異名をつけた
ちなみに「喧嘩番長」っていうゲームあるじゃない?あれは暴君γくんがモデルとされている
めちゃめちゃシリーズ化されてめちゃめちゃ人気になったそのゲーム会社から彼はモデル料、著作権料として億単位の金を得たらしい
その時の金を元手に彼が世界中を渡り歩いて、ありとあらゆるところに井戸を掘っているのはまた別のお話
ちなみに僕は修学旅行で彼と同じ班だったのだけれど、ヒステリを起こした女の同級生とバチバチの喧嘩をして一人で御朱印巡りをしていたよ
悲しいね、ぴよよよよ〜〜〜〜〜ん
つづく